top of page

検索結果

Search this site

232件の検索結果が見つかりました

  • 中央に集まった5つの丸-330形のロボットフェイスの秘密

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は 中央に集まった5つの丸 -330形のロボットフェイスの秘密 です。 一般的な鉄道車両の前照灯は左右に離れ 、標識灯も同じ位置に配されます。 しかし、日暮里・舎人ライナー330形は 違います。 前照灯も標識灯も、そして軌道監視カメ ラまで、すべてが全面中央にぎゅっと 集められているのです。 前照灯が白色ロービーム、後部の標識灯 が赤色を点灯させて運行しています。 これだけでも珍しい配置ですが、 32編成からは前照灯の外周にリング状の ライトが追加されました。 これは、夜間に車庫へ戻らず終点の 見沼代親水公園駅で停泊する際、 車両の存在を示すために灯し続けるもの です。 暗闇に浮かぶ白い輪は、330形の顔に 近未来的な印象を添えます。混雑率の 高さを解消するために増車が進むなか、 車両基地に入りきれない編成が夜間、 駅に泊まるケースにも対応できる工夫で す。 正面に集まった前照灯と標識灯、 監視カメラ、それにリングライト。 これらが生み出す330形の“ロボット フェイス”は、ただの個性派デザイン ではありません。 無人運転のAGTだからこそ、機能と 未来感を融合させた顔立ちなのです。 日暮里・舎人ライナー330形は、 都市の足として静かに走りながら、 その正面デザインで「次世代の交通」を 大胆に語りかけています。 駅で出会ったら、ぜひ一度、その目と 見つめ合ってみてください。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 新しい下町のシンボル「日暮里・舎人ライナー」

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は 新しい下町のシンボル「日暮里・舎人 ライナー」 です。 日暮里・舎人ライナーは、東京都北部の 荒川区、足立区を南北に貫く新交通シス テムです。 特に荒川区は台東区や墨田区と接し、 下町の雰囲気が色濃く残る地域です。 下町の空に新しい交通が加わるとき、 街に馴染む工夫が求められました。 ポートライナーやゆりかもめのように 人工島や新造成地に導入されることの 多い新交通システムとは異なり、 日暮里・舎人ライナーは既存の街中を 通る計画。 そのため軌道や駅のデザインは、 近隣に圧迫感を与えずに街にとけ込む ことを第一に考えられました。 線路を支える桁は、幅の狭い箱を、 二本並べたスリムな形。床板の端を 支えるために薄い補強材を入れ、 軽やかな姿を実現しています。 支柱もできるだけ細身にして、 街路に立っても威圧感を与えず、 駅舎も可能な限り小型にして、 軽快で圧迫感の少ない外観を実現して います。 プラットホームの屋根も平らに抑える ことで存在感を控えめにしました。 こうした工夫の積み重ねによって、 ライナーは「街を切り裂く構造物」で はなく「暮らしの背景に溶け込む風景」 として受け入れられています。 下町の空を駆け抜ける車両は、今や 地域の新しいシンボル。 都市と人の調和を考えるうえで、 大きなヒントを残しているのです。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 駅前に賑わいが生まれにくい? AGTならではの事情と工夫

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は 駅前に賑わいが生まれにくい? AGTならではの事情と工夫 です。 電車の駅といえば、改札を出るとすぐに 商店街や飲食店が並び、人の流れで活気 づいている光景を思い浮かべる方が多い でしょう。ところが新交通システム (AGT)の駅前は、少し様子が異なりま す。 AGTは、渋滞の影響を受けずに都市を スムーズに移動できる公共交通として 整備されてきました。多くは道路の 中央分離帯の上空に軌道を設け、 その真下に駅を置く構造です。 駅へは歩道橋やエレベーターでつながる ので、駅のすぐ前にお店が立ち並ぶ ような環境にはなりにくいのです。   さらに駅間距離も平均800メートル程度 と比較的短く、一つひとつの駅に広い 商圏が生まれにくいのも理由のひとつ。 言いかえれば、「鉄道の駅」というより、 「ちょっと立派なバス停」に近い存在 かもしれません。商店街ではなく コンビニがお似合いといえます。 駅の下の空間も幅2.5m~3.5m程度と 限られており、商業施設を造るには 狭すぎます。しかしその限られた空間を 駐輪場に転用するなど、各地で工夫も 進んでいます。たとえば日暮里・舎人 ライナーの舎人駅では、自転車とAGTを 組み合わせたパークアンドライドとして 利用されています。 また、駅そのものが賑わうためには 「人の流れ」が不可欠です。 広島のアストラムラインでは、 全22駅のうち本通、県庁前、中筋、 大町、上安の5駅にバスターミナルを 設置し、周辺交通との結節点としての 役割を強めています。 バスや自転車との組み合わせ次第で、 駅前の風景は大きく変わるのです。 AGTの駅が在来鉄道のように自然発生的 に商店街を生むのは難しいかもしれませ ん。ですが「ラストワンマイル」を支え る交通のハブとして、地域の生活を支え る役割は十分に果たせます。 にぎわいは必ずしも商店街だけが生み 出すものではありません。住む人に とって便利で親しみやすい駅をどう育て ていくか――そこにAGTならではの 可能性が広がっています。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 存在を主張しないAGTの長大橋

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は 存在を主張しないAGTの長大橋 です。 街の景観に調和する日暮里・舎人 ライナーの長大橋をご紹介します。 AGTは車両が軽いため、軌道を支える 柱の間隔を約30mごとにとることができ ます。 モノレールや鉄道に比べ柱の間隔が広く とれるため圧迫感を減らすことができま す。 実際、ゆりかもめが走るレインボーブ リッジや、六甲ライナーの六甲大橋は、 2本の主塔からケーブルを伸ばす大胆な 姿がランドマークとして知られています。 一方で、日暮里・舎人ライナーが荒川を 渡る橋は、全長612mをわずか3か所の 基礎で支える仕組みを採用しました。 川の流れや河原の景色をできるだけ壊さ ないよう、存在感を抑えたデザインに なっています。 これは「橋をつくりながら自然も残す」 という、都市環境を守る発想です。 もし最大支間長が161mもある鉄道橋を 造ろうとすると、JR東第二吾妻橋梁の ようなごつい斜張橋や近鉄京都線澱川 橋梁の鋼トラス橋のように遠くからも 存在を主張する構造物とならざるをえず、 周辺との調和は難しくなります。 JR東海第二吾妻橋梁/PhotoAC 近鉄京都線澱川橋梁/PhotoAC それに比べAGTの橋は軽やかで、 通り抜ける風景にそっと寄り添います。 しかも走行音も静かです。 都市に優しい橋、それがAGTの長大橋で す。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • カレンダーは人々との絆を映し出すアルバム

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は カレンダーは人々との絆を映し出す アルバム です。 月が変わるたび、机の上のカレンダーを めくる。そこには、桜のトンネルを くぐる春、入道雲に包まれる夏、 澄んだ秋空や紅葉、そして雪化粧の街 ――日本の四季が切り取られています。 写真を眺めるだけで、その月の行事や 記憶がよみがえり、日常に少し豊かさが 加わる気がします。 私が10年以上愛用しているのは 「ゆりかもめ」の卓上カレンダーです。 季節の風景を背景に、銀色の車体が 人々を運ぶ姿が写っていて、それを 見ると「今日も定刻通りに走っているん だ」と不思議と安心感を覚えます。 カレンダーを通じて、普段は意識しない 運行会社の努力に思いを寄せられるのも 魅力の一つです。 実は、AGTの運行会社でカレンダーを 毎年製作しているのはとても珍しいこと。 キャラクターグッズのように一度作って 長く売れるものではなく、毎年新しい デザインを考え、写真を募集し、 制作する――手間もコストも決して 小さくありません。 効率第一が叫ばれる時代に、あえてこの “非効率”を大切に続けているところに 、ゆりかもめの経営陣の思いの強さを 感じます。 そして、その思いに応えるように集まる アマチュア写真家の作品群。 カレンダーは単なる予定表ではなく、 利用者や地域の人々との絆を映し出す アルバムのような存在になっているので す。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 今回取り上げる話題はジオラマのような路線

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題はジオラマのような 路線 です。 AGTといえば高架のイメージが強いです が、中には地下や地上も走る“変化球” タイプがあります。 千葉県佐倉市を走るユーカリが丘線は その代表格。全長わずか4.1kmの短い 路線に、高架、地上、切土、トンネルと 、まるで模型のレイアウトのような要素 がぎゅっと詰まっています。 この路線は、地域開発を手がけた山万が 自らの資金で建設し、開業から40年 以上にわたり運営を続けています。 私鉄によるAGTは全国でも珍しく、 西武鉄道の山口線とこの路線の2つしか ありません。 路線はテニスラケットのような単線ルー プ。6駅を結ぶ14分の旅は、車窓の 移ろいが実に豊かです。 公園駅を過ぎると、古くからの農地や 神社を包む深い森が現れ、季節ごとに 色を変える木々が迎えてくれます。 そこを抜けると中層マンション街、 さらに進むと静かな戸建て住宅地。 終点付近では高層タワーマンションが 立ち並び、都市の息づかいが感じられ ます。 短い距離に凝縮された多彩な風景は、 まるでジオラマの中を走っているかの よう。 乗るたびに「こんなところにこんな景色 があったのか」と小さな発見がある、 知る人ぞ知る名路線です。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 静けさに気づいたとき、AGTの良さが見えてくる

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は 静けさに気づいたとき、AGTの良さが 見えてくる です。 夜、家の床がかすかに震える──。 子どもの頃、私の実家は東京都大田区の 品鶴線(ひんかくせん)沿いにありまし た。線路から100メートルほど離れて いたにもかかわらず、夜になると通過 する貨物列車の振動が床を通じて伝わっ てきたのを、今でも覚えています。 出展:Google Earth 当時の鉄道は、今と違ってレールに 継ぎ目があり、車輪が通過するたびに 「ガタン、ゴトン」と音と振動を発して いました。最近では、レールを長く溶接 して継ぎ目をなくす「ロングレール化」 が進み、騒音や振動はずいぶん軽減され ています。 そしてAGTは、そもそも構造的に 「静けさ」に優れた交通システムです。 高架軌道が主体でありながら、最高速度 はおよそ60km/h。高速道路を100km/h で走るトラックや、速達性重視の鉄道に 比べると、走行中の騒音・振動は格段に 低く抑えられています。 たとえば、日暮里・舎人ライナーの 沿線には低層住宅街が広がっていますが、 夜間騒音や振動に関する環境基準を 難なくクリア。都市の中を走る公共交通 として、まさに理想的な静かさです。 「AGTって、案外静かなんだね」 そう感じるのは、実際に乗ってみたり、 沿線に住んでみたりしたとき。 派手さはないけれど、都市の暮らしに やさしく寄り添う──AGTのそんな 一面に、もっと注目が集まってもいい のかもしれません。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 冷風が瀑布のように降り注ぐ? ゆりかもめの天井がすごい

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は 冷風が瀑布のように降り注ぐ? ゆりかもめの天井がすごい です。 夏の暑い時期にAGTのゆりかもめに乗っ ていて「なんとなく快適」と感じたこと はありませんか?  その心地よさの秘密の一つが、「エアー フローアーチ」と呼ばれる空調設計です。 通勤型の鉄道車両では、天井中央に空気 の吸い込み口があり、車内両側の照明の 横から冷気が吹き出すのが一般的です。 吹き出し口は下を向いており、座って いる人と立っている人の間に冷風が落ち るよう設計されています。 一方、AGTでは天井が低いため、同じ 方法では立っている人の頭に冷気が直撃 してしまいます。そこで、初期のAGT 車両では、車端から中央へ冷風を送る 方式が採用されました。 特に、中央にドアのあるワンドアタイプ の車両では、混雑しやすいドア付近を 効率的に冷やせると好評でした。 しかし、ゆりかもめのようなツードア タイプの車両では状況が異なります。 ドアが前後2か所にあるため、車両中央 は座席エリアになります。 その真上に冷気が集中してしまうと、 「寒すぎる」といった声が乗客から寄せ られるようになりました。 この課題に対し、ゆりかもめの第2世代 車両「7300系」では、新たな冷風の 流し方が模索されました。 最終的に採用されたのが、車両全体に わたる長いダクトから、側面に設けた スリットを通じて冷気を緩やかに放出す る方式です。これにより、天井の低さに よる冷風の直撃を防ぐことができました。 さらに、ダクトから噴出された冷気を 一旦、荷棚で受け、その前縁から下に 流れるように工夫されました。 まるで瀑布のように荷棚から床へと 冷気の流れが車内で起こっているのです。 このような独特の冷気の流れを生み出す 空調設備が、いくつもの曲率のカーブを 組み合わせた優しい雰囲気を醸し出す 天井の中に組み込まれ、エアーフロー アーチと名付けられています。 このエアーフローアーチは、 ツードア車両だけでなく、 広島のアストラムラインに導入された 第2世代車両「7000系」にも採用されて います。 ワンドアタイプの車両であっても、 乗客の快適性向上という点で、 その効果が認められたのです。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 小さいけど広い“不思議な乗り物、AGT”

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は、 “小さいけど広い“不思議な乗り物、AGT” です。 「AGTって、なんだか狭そう」そんなイメージを 持っている方、多いのではないでしょうか。 たしかに、AGTは一般の電車より車両が短く、 かわいらしいサイズ感が特徴です。 ですが、実際に中に入ってみると、意外にゆったり していて驚かれる方も少なくありません。 例えば東京の「ゆりかもめ」。その車内の幅は、 東京都営大江戸線や横浜市営グリーンライン、 大阪の長堀鶴見緑地線、神戸市営海岸線などとほぼ同じ。 これらはいずれも“リニア地下鉄”と呼ばれる路線で、 建設費を下げるためにトンネル径を小さくしますので、 従来の電車よりも車両幅を狭くしています。 ゆりかもめ 東京都営大江戸線 横浜市営グリーンライン 一方、最新のAGTは、車体の下にある「台車」の設計 が進化したおかげで、従来より100ミリ(10センチ) も車体幅が広くなりました。 そのため、なんと京都市営地下鉄東西線などより AGTの方が幅広、という逆転現象も。 “小さいけれど、広い”。AGTは、そんな不思議な 魅力をもった乗り物なのです。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 地上も走るAGT?-高架だけじゃない新交通の可能性

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は、 地上も走るAGT?-高架だけじゃない新交通の可能性 です。 「AGTは高架を走る乗り物」――そんなイメージを お持ちの方も多いのではないでしょうか。実際、日本の AGTの多くは高架構造を採用しています。しかし、 AGTは必ずしも空中を走るとは限りません。 たとえば、広島のアストラムラインは市街地を地下で 通過する区間を持ちます。さらに、地下でも高架でも ない「地上軌道」のAGTも、実は存在します。 代表的なのが、西武鉄道の山口線(レオライナー)です。 日本で5番目に開業したAGT路線で、全長2.8kmの すべてが丘陵地に敷かれた地上軌道。わずか3駅の短い 路線ながら、多摩湖線の終点「多摩湖駅」と狭山線の 終点「西武球場前駅」を結ぶ重要な交通手段です。 西武ドームで試合やイベントがある日は、満員の乗客を しっかりと運びます。 国外にも注目例があります。フランス・パリのオルリー 空港と鉄道駅をつなぐAGT路線は、ほぼ全線が緑の草原 を走る「地上型」。その風景は爽快そのもので、空港 アクセス路線でありながら自然との一体感も感じられる 構成です。 このような地上軌道型のAGTは、建設費を大幅に抑えら れるという利点があります。高架橋や地下トンネルを 使わず、起点付近のみ必要最低限の立体交差構造に しておけばよいため、特に広い土地が確保しやすい 郊外や地方都市では現実的な選択肢になります。 たとえば、地方空港で今はバスしか選択肢がないような 場所でも、地上型AGTを導入することで、移動時間の 短縮や運行の正確性が向上し、利用者の満足度や空港の 利便性向上につながる可能性があります。 AGTは高架専用ではありません。地上でも、地下でも、 地域の事情に合わせて自由に構造を選べるのがAGTの 強みなのです。これからのまちづくりに、柔軟な足とし てのAGTが活躍する場面は、さらに増えていきそうです。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 坂道が節電に?ゆりかもめの「省エネ軌道」

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は 坂道が節電に? ゆりかもめの 「省エネ軌道} です。 東京・湾岸エリアを走る「ゆりかもめ」 は、1日13万人が利用する日本屈指の 新交通システム(AGT)です。 この路線には、あまり知られていない “エネルギー節約の工夫”が隠されて います。 それは「坂道」。実は、ゆりかもめの 各駅は、駅間の軌道よりも高い位置に 設けられており、駅の出入り口には 約30パーミル(1000m進んで30mの 高低差)の坂道が存在します。 電車は駅を出発する際、まずこの下り坂 を活かして加速します。 重力の力を借りることで、モーターの力 を抑え、省エネになります。 そして次の駅では、今度は上り坂を登り ながら減速。 ブレーキに頼らずに自然にスピードを 落とせるため、制動時のエネルギーも 抑えられるのです。 この「ジェットコースター型」の 軌道設計のおかげで、ピーク時は3分間隔 、オフピークでも5分間隔という高頻度 運転にもかかわらず、動力にかかる電力 を抑えることができています。 重力を味方につけた、静かなるエコ技術。 ゆりかもめの裏側には、そんなスマート な工夫があるのです。 次回のAGTブログもお楽しみに!

  • 「快適な座り心地は文化の鏡?」──布製シートが消えるとき

    AGT研究所の増川です。 AGTブログへ、ようこそ。 今回取り上げる話題は、 「快適な座り心地は文化の鏡?」 ──布製シートが消えるとき です。 日本では、電車やバスに乗って布製以外 のシートにお目にかかることはまずあり ませんが、海外ではそうでないことが 多く面食らうことがあります。 日本の公共交通では、クッション材を 厚手の布「モケット」で包んだ 布製シートが主流ですが、近年は 自動車でも使われる薄手でさらっとした 「トリコット」も使われるようになって います。 この布製シート、実は見た目以上に 大事な役割を果たしています。 座ったときに衣服としっかり密着して 滑りにくく、安定した座り心地が得ら れるのです。 私も一度、革張りの豪華な観光バスに 乗ったことがありますが、つるつると 滑って体に力が入り、かえって疲れて しまいました。 一方、海外ではFRPやステンレスなど 硬くて冷たい素材のシートが使われて いることも珍しくありません。 これは、残念ながら器物破損(ヴァンダ リズム)への対策として、壊されにくい 素材が求められた結果です。 けれど、乗る人が公共物を大切に扱う 文化が根付いていれば、本来なら座り 心地の良い布製シートを維持できるはず です。 移動の快適さは、単に設備の性能だけ でなく、それを使う私たちのマナーや 意識にもかかっている――そう感じた 一件でした。 次回のAGTブログもお楽しみに!

© 2022 AGT研究所

bottom of page