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プラットホームとの段差が小さいAGT

  • agtinstitute21
  • 4月4日
  • 読了時間: 2分

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AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。


今回取り上げる話題は

プラットホームとの段差が小さいAGT

です。




皆さんは、駅で車椅子利用者が乗り降り

する際に、駅員が渡り板を用意している

光景を目にしたことがあるのではないで

しょうか。特に混雑した朝夕の時間帯で

は、少し時間がかかるこの作業を見て

「もっとスムーズにできたらいいのに」

と思った方もいらっしゃるかもしれませ

ん。


鉄道では、プラットホームと車両の段差

を20ミリ以下に保つことが、車椅子利用

者が自力で乗り降りするための目安とさ

れています。 現在の通勤車両は、乗客数によって

床の高さが上がったり沈んだりするのを

空気バネの圧力を変化させて一定に保つ

機構が設置されています。



しかし、鉄道車両では、レールや車輪の

摩耗によって、4年毎の検査の間に 数十ミリの高さの変化が生じますので、

床高さの調節機構だけでは常に20ミリ 以下に保つことが難しくなっています。 

それに対しAGTでは、タイヤのローテ ーションまたは交換作業を毎年行うので

段差は1年ごとにリセットされます。 

これによりAGTは、段差の変動をわずか 10~13ミリ程度に抑えることが可能な のです。



AGTの一種で空港のターミナル間移動に

用いられるAPMは、キャリーバッグを

持った旅行客の利用を前提としています

ので、米国では段差を半インチ

(12.7ミリ)以下にするように制御され

ています。

そのため、写真を見ていただくとお分か

りいただけるように、APMのプラット

ホームとの段差はほぼフラットで、

車椅子利用者やキャリーバッグを引いた

旅行者でもスムーズに乗り降りが可能

ですので、車椅子利用者が乗降する場合

の駅務員のアシストは省略されています

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同じ全自動無人運転のAGTもAPMと同じ

床高さの制御機構となっていますので、

段差を常に20ミリ以下に保つことは可

能です。


段差の縮小によって、車椅子利用者や

ベビーカー利用者、高齢者など、誰もが

安心して公共交通機関を利用できる環境

が広がります。

「移動の自由」が誰にとっても当たり前

の社会を目指す中で、AGTの技術はその

未来を支える重要な存在です。


次回のAGTブログもお楽しみに!

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