静けさに気づいたとき、AGTの良さが見えてくる
- agtinstitute21
- 9月5日
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
静けさに気づいたとき、AGTの良さが
見えてくる
です。
夜、家の床がかすかに震える──。
子どもの頃、私の実家は東京都大田区の
品鶴線(ひんかくせん)沿いにありまし
た。線路から100メートルほど離れて
いたにもかかわらず、夜になると通過
する貨物列車の振動が床を通じて伝わっ
てきたのを、今でも覚えています。

出展:Google Earth
当時の鉄道は、今と違ってレールに
継ぎ目があり、車輪が通過するたびに
「ガタン、ゴトン」と音と振動を発して
いました。最近では、レールを長く溶接
して継ぎ目をなくす「ロングレール化」
が進み、騒音や振動はずいぶん軽減され
ています。
そしてAGTは、そもそも構造的に
「静けさ」に優れた交通システムです。
高架軌道が主体でありながら、最高速度
はおよそ60km/h。高速道路を100km/h
で走るトラックや、速達性重視の鉄道に
比べると、走行中の騒音・振動は格段に
低く抑えられています。
たとえば、日暮里・舎人ライナーの
沿線には低層住宅街が広がっていますが、
夜間騒音や振動に関する環境基準を
難なくクリア。都市の中を走る公共交通
として、まさに理想的な静かさです。

「AGTって、案外静かなんだね」
そう感じるのは、実際に乗ってみたり、
沿線に住んでみたりしたとき。
派手さはないけれど、都市の暮らしに
やさしく寄り添う──AGTのそんな
一面に、もっと注目が集まってもいい
のかもしれません。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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