街を素通りさせない鉄道──AGTがつくる“人が流れる街”
- agtinstitute21
- 3 日前
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
街を素通りさせない鉄道──AGTが つくる“人が流れる街”
です。
かつて私が暮らしていた人口10万人の
地方都市。そこには街の真ん中を貫く
立派な鉄路がありましたが、市民にとっ
てはどこか「よそ行き」の存在でした。
中心駅には主要路線とローカル線が
乗り入れていましたが、駅と駅の間隔は
どちらも5km以上。
2線ともただ街を駆け抜けるだけの存在
で、市内の生活導線とは切り離されてい
ました。

中心駅から3kmほどの郊外に住んでいた
私にとっても、鉄道は出張のときだけ
利用する交通機関。
日常の買い物も通院も、結局は自家用車
に頼っていました。
5kmの駅間にある住宅街や商店街は、
鉄道という資産の恩恵を一切受けられ
ない『空白地帯』になってしまっている
──地方都市ではよくある光景です。
ここで、都市交通として成功している
AGT(新交通システム)の設計思想に
目を向けてみます。
AGTが街を活性化させる理由は、
その「密度の濃さ」にあります。
• 駅間は約800m前後: 歩行の延長線上
で駅に出会える距離。
• 無人駅の効率的運営: 豪華な駅舎では
なく、街に溶け込むシンプルな乗降場。
• 高頻度運行: 時刻表を気にせず、
ふらりと乗れる気軽さ。
これらは決してAGTという「箱物」だけ
の特権ではありません。
既存のローカル線に、
この「多駅化・高頻度」という思想を
当てはめたらどうなるでしょうか。
街を素通りする鉄道に、AGTのような
「街中の無人駅」があと2〜3か所増え
ていたら、街のエネルギーを吸い上げ、
循環させる「都市の血流」へと変わって
いたはずです。
新たに線路を敷く必要はありません。
その一等地をただ列車が通り過ぎるだけ
の場所にせず、隣町へ行くための「点」
から、街を潤す「面」のインフラへと
再定義することによって鉄道を
「都市づくりの装置」として再起動させ
る――そんな「AGT的な発想」が、
シャッター街化を食い止め、歩きたくな
る街をつくる鍵になると思います。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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