空気を運ぶ時間こそ差がつく! AGTの軽さが生む省エネ効果
- agtinstitute21
- 7月11日
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
空気を運ぶ時間こそ差がつく!
AGTの軽さが生む省エネ効果
です。
ゆりかもめの現行車両7300系、
7500系は、一次車に比べて1割近くの
軽量化が図られた車両で、コミケなどの
ビッグイベントに押し寄せる大量の乗客
を余裕でさばけるようになっています。
AGTは、ゴムタイヤで走るシステムです。
4本のゴムタイヤで満員の乗客と車体を
支える必要があります。
そのため鉄道車両に比べて車両長を短く
して全体重量がタイヤの許容値以内に
収まるように計画されます。
一方、鉄道車両は、踏切でトラックと
衝突しても運転士と乗客が受ける
ダメージを最小にするために、
車体の前面を頑丈に補強していますので、
その分、重量が重くなります。
AGTには“踏切”が存在しません。
無人運転を前提としているため、
車両前面をトラックとの衝突に備えて
頑丈に作る必要がなく、結果として
車体をさらに軽くすることができます。
また、鉄道車両のように20m近い長さ
ではなく、AGTの車両長はおおよそ半分
程度。そのぶん車体中央部のたわみも
小さくなり、補強を最小限に抑えること
が可能です。
たとえば、リニア地下鉄の車両が 1両あたり約25トン(16.5m)
であるのに対し、ゆりかもめの車両は
約11トン(8.5m)。長さあたりで見る
と、AGTの方が約15%も軽くなっていま
す。
そしてこの「軽さ」は、省エネルギーに
もつながります。特に乗客が少ない
時間帯、いわゆる「空気を運ぶ」時間帯
では、重い車両ほど電力消費が増えるた
め、軽量なAGTの方が環境負荷が小さい
という利点もあるのです。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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