日本のAGTが変える都市交通(シンガポール)
- agtinstitute21
- 2024年10月4日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年10月31日
AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
日本のAGTが変える都市交通
(シンガポール)
です。

2003年に開通したシンガポールの
地下鉄北東線の終点駅のプンゴルと
一つ手前のセンカン駅には、
団地の循環バスの代わりにAGTの
ループ線が駅をはさんで東西に
敷設されています。
そこでは日本の三菱重工が供給した
AGTが走行しています。
三菱重工のAGTは、その高い信頼性
から、数々の国際競争案件を制して
きました。
1996年に行われたセンカン&
プンゴルLRTの入札には、
フランスのマトラ、米国のアドトラン
ツ、日本の三菱重工が参加し、
三菱重工が受注しました。
1998年から建設工事が始まり、
センカンLRTが2003年1月、
プンゴルLRTが2005年1月に開通
しました。
LRTは通常、鉄輪のライトレール
トランジット(次世代型路面電車)
の略称ですが、シンガポールでは
ライト・ラッピド・トランジット
の略称で、軽量で俊足な交通機関
としてAGTのことを指しています。
建設前のセンカンの東ループ周辺
には小さな集落がありましたが、
それ以外のセンカンの西ループ、
プンゴルの東西のループ周辺は
一面の密林地帯でした。
シンガポール政府は、シンガポール
中心街を商業地域として再開発する
ため、島の北側に多くのニュータウン
をつくり再開発地区の住民をそこに
移しました。センカンやプンゴル
もその一つです。


最初は41両の単車がセンカン、
プンゴルの5駅~8駅から成る4つの
ループを約3分間隔で運転していまし
た。
需要の増加にともない、
2016年から16両の増車と2両編成化
の改造工事が実施されました。
2022年には、2両編成車の17編成
増車とそれらを収納するための
車両基地の建設工事が進行中です。
2023年には新型車両への置き換えが
始まり、8編成が製作中です。
シンガポールでの成功は、日本の
AGTの評価の高さを表しており、
これからも世界の交通を変えていく
ことでしょう。
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