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屋根上機器ゼロ」の美学――AGTが目指した快適設計

  • agtinstitute21
  • 11月14日
  • 読了時間: 2分
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AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。


今回取り上げる話題は、

「屋根上機器ゼロ」の美学――AGTが

目指した快適設計

です。


鉄道の通勤車両の屋根の上には

四角い箱のようなクーラーが置かれて

います。

通勤で電車を利用する方なら、

きっと一度は目にしたことがあるでしょ

う。


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ところが、新交通システム(AGT)の

車両を見上げても、その姿がありません。

屋根はまっ平らで、とてもシンプル。

では、AGTのクーラーは一体どこに

隠れているのでしょうか。


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答えは「分散配置」。家庭用エアコンが

室内機と室外機に分かれているのと同じ

で、AGTでは室内機を天井裏に、

室外機を床下に分けて設置しています。

見た目に出てこないのはそのためです。


では、なぜ鉄道車両のように屋根の上に

置かないのでしょうか。


その理由は、国土交通省が定めた

「新交通システム基本仕様」にあります。

AGTの車両は高さ3.3メートル以内と

決められているため、屋根上に大きな

機器を載せずに屋根の高さをぎりぎり

まで高くし、屋根裏にエアコンの室内

機だけを収納しています。


限られた高さの中で少しでも天井を高く

とり、乗客が広々と感じられるように

する――。その工夫の結果が、すっきり

としたフラットな屋根なのです。


普段何気なく見上げる車両の姿にも、

実は快適性を追求した設計思想が隠れて

いるのです。


次回のAGTブログもお楽しみに!

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