存在を主張しないAGTの長大橋
- agtinstitute21
- 9月26日
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
存在を主張しないAGTの長大橋
です。
街の景観に調和する日暮里・舎人
ライナーの長大橋をご紹介します。
AGTは車両が軽いため、軌道を支える
柱の間隔を約30mごとにとることができ
ます。
モノレールや鉄道に比べ柱の間隔が広く
とれるため圧迫感を減らすことができま
す。
実際、ゆりかもめが走るレインボーブ
リッジや、六甲ライナーの六甲大橋は、
2本の主塔からケーブルを伸ばす大胆な
姿がランドマークとして知られています。
一方で、日暮里・舎人ライナーが荒川を
渡る橋は、全長612mをわずか3か所の
基礎で支える仕組みを採用しました。
川の流れや河原の景色をできるだけ壊さ
ないよう、存在感を抑えたデザインに
なっています。
これは「橋をつくりながら自然も残す」
という、都市環境を守る発想です。

もし最大支間長が161mもある鉄道橋を
造ろうとすると、JR東第二吾妻橋梁の
ようなごつい斜張橋や近鉄京都線澱川
橋梁の鋼トラス橋のように遠くからも
存在を主張する構造物とならざるをえず、
周辺との調和は難しくなります。


それに比べAGTの橋は軽やかで、
通り抜ける風景にそっと寄り添います。
しかも走行音も静かです。
都市に優しい橋、それがAGTの長大橋で
す。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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