天井に隠れた扇風機-ラインフローファンの話し
- agtinstitute21
- 7月4日
- 読了時間: 1分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
天井に隠れた扇風機-ラインフローファン
の話し
です。
鉄道博物館などで昔の車両に乗ると、
天井に丸い扇風機が回っていて、
どこか懐かしい気分になります。

今では車内に扇風機を見かけることは
ほとんどありませんが、実は
「姿を変えて」今も通勤電車の多くで
活躍しているのです。
その正体は「ラインフローファン」。
天井に埋め込まれた細長い送風機で、
車内の空気を吸い込み、
再び吹き出すことで空気を循環させて
います。
吹き出し口には首振り機構があり、
立っていると周期的に風が当たり、
まるで家庭用扇風機のように
涼しさを感じさせてくれます。
AGTでは、天井と屋根の間にあまり空間が
取れず、長らくこのラインフローファンを
設置できませんでした。しかし、技術の
進歩により、ついに「薄型のラインフロー
ファン」が開発され、ゆりかもめ7500系
で初めて導入されました。

猛暑の日、汗だくで車内に飛び込んだとき
にふっと感じるあの涼風――
実は天井の「隠れた扇風機」がもたらして
いるのです。
AGT車内の快適さを向上させる、
見えない工夫のひとつです。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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