地下を通って終点駅へ― 狭い街にも届く新交通の工夫
- agtinstitute21
- 10月31日
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
地下を通って終点駅へ
― 狭い街にも届く新交通の工夫
です。
終点駅に近づくと、列車が静かに地下へ
潜り込んでいく――。
そんな光景を目にすると、
「なぜここだけ地下なのだろう?」と
不思議に思うかもしれません。
新しい路線をつくるとき、
終点駅の周辺にビルや住宅が密集して
いると、高架軌道や駅を設けるスペース
が取れないことがあります。
そんなとき、駅の手前で地下に
もぐることで、限られた空間の中に
終点駅をうまく収める方法がとられます。
HSSTの愛知県東部丘陵線、愛称リニモ
の終点「藤が丘」駅もその一例です。
リニモの地上区間では、
片道2車線の道路上に高架軌道が敷設
されています。
ところが終点の「藤が丘」駅と
一つ手前の「はなみずき通」駅の間では、
道路が片側1車線と狭くなるため、
そこだけは地下にもぐって駅に接続して
います。

このように、車両が軽くて急こう配にも
強く、しかもトンネル断面が小さくて
すむHSSTやAGTは、既存の鉄道駅の
すぐ下に支線を設けることが可能です。
限られた都市空間の中で、
新しい交通ネットワークをどう広げる
か――。
ご紹介した「地下を通って終点へ」
という工夫には、未来の都市交通への
ヒントが隠れています。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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