ループ式ターミナル駅のニューシャトル大宮駅
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AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
ループ式ターミナル駅の
ニューシャトル大宮駅
です。
朝の通勤ラッシュで知られる品川駅に次
ぎ、国内有数の利用者数を誇る大宮駅。
この巨大な「大動脈」へと、
地域の足(毛細血管)として淀みなく
人々を送り届けているのが、
ニューシャトルです。
そこには、単なる混雑とは無縁の、
まるで「漏斗(ろうと)を流れる水」
のような流麗な人の動きがあります。
その秘密は、大宮駅独自の
「ループ式ターミナル」という構造に
隠されています。
ニューシャトルの大宮駅ホームは、
到着した線路がそのまま90度向きを
変え、出発線へと繋がるループ構造に
なっています。
特筆すべきは、ホームへ進入する直前の
線形です。「59パーミル(1000mで
59m下る)」という強烈な急勾配と
小カーブの組み合わせは、
ゴムタイヤの高いグリップ力を持つ
AGTでなければ実現不可能な線形です。

このループ構造には、運行上の大きな
メリットがあります。
終点での「運転席の移動」が不要なこと
と、「分岐(ポイント)が不要」なため
、機械的な故障リスクを徹底的に排除
した、極めてシンプルで強靭なシステム
となっているのです。
この構造を人の脚に見立ててみましょう。
車両は「ふくらはぎ(上り線)」を通り、
「踵(かかと)」で90度向きを変えて、
「足の裏」にあたる大宮駅ホームに停車
します。
到着した6両編成から一斉に吐き出され
た人々は、幅の広い数段の階段を下り、
6台の改札機へと吸い込まれていきます。
通常、終点駅は先頭車の奥に改札口が
ありますから、先頭車側が混雑しますが
、ニューシャトルは編成の横に幅広い
階段があって、その先に改札機が並んで
いるため、個々の車両の混雑度が平準化
されるという特徴があります。


ニューシャトルの大宮駅は、単に
「小回りが利く」という技術自慢の
場所ではありません。
限界ギリギリの線形と人の流れを
デザインしたすぐれたターミナル駅です。
この両輪が揃うことで、大宮という
巨大な都市の血流は今日も休むことなく
、スムースに保たれています。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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