“なぜ電車の背もたれは低いのか?”から始まるAGTの新しい座り心地
- agtinstitute21
- 1月9日
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
“なぜ電車の背もたれは低いのか?”
から始まるAGTの新しい座り心地
です。
オフィスで座る椅子の背もたれは、
肩の上あたりまでしっかり支えて
くれます。
自動車のシートも同様です。
しかし、毎日のように利用する
通勤電車のシートを思い返してみると、
背もたれはせいぜい背中の半分ほどの
高さ。長く座っていると、
「もう少し寄りかかりたい」と思った
ことのある方も多いのではないでしょう
か。

実はこの“背もたれの低さ”には、
鉄道車両特有の事情があります。
通勤車両は大量輸送を目的とした
閉鎖空間です。
そこで少しでも車内の閉塞感を軽減させ
るため、シートの背をあえて低く抑えて
「窓を大きく見せる」工夫が長年続け
られてきました。
ところが現代では、車内での過ごし方が
劇的に変化しました。
座っている人も立っている人も、
視線の多くは窓の外ではなく
手元のスマホへと向かいます。
今や利用者の満足度に直結するのは、
“外がよく見えること”よりも、
“姿勢が安定すること”へとシフトして
いるのです。
そこで、通勤車両の常識を覆し、あえて
「肩まで支えるハイバックシート」を
採用したのが、三菱重工製AGTの
「G-Fit」です。

G-Fitに実際に座ってみると、上半身が
包み込まれるような確かな安定感が
あります。
体が前後に振られにくく、
特に長距離区間での快適性の差は歴然と
しています。
この思想は2014年、ゆりかもめ7300
系での初採用を皮切りに、ニューシャト
ル2020系、日暮里・舎人ライナー330
形、ゆりかもめ7500系、アストラムラ
イン2000系へと波及。
圧倒的な支持を受け、現在では三菱重工
製AGTの標準仕様となりました。
背もたれを高くするという一見シンプル
な変化の裏には、限られた車内空間で
「開放感」と「安定感」を高次元で両立
させる緻密な設計思想が息づいています。
2014年の初採用から10年以上、多くの
路線で「標準」として選ばれ続けている
実績こそ、G-Fitが導き出した答えの
正しさを証明しています。
機能を徹底的に追求した先に生まれた、
新しい「当たり前」といえます。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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