top of page

なぜ電車の座席に「座っているだけ」で疲れるのか? ― トルソー角15度と背もたれが支える人間工学の進化

1 日前
読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。


今回取り上げる話題は、

なぜ電車の座席に「座っているだけ」で

疲れるのか? ― トルソー角15度の

背もたれが支える人間工学の進化

です。



通勤や移動の際、せっかく電車の座席に

座れたはずなのに「なぜか身体が重く疲

れている」と感じた経験はないでしょう

か。

実は、座っている最中も人間は無意識の

うちに姿勢を保とうとしており、

その疲労感は「座席の背もたれの角度」

と深く関係しています。


椅子の背もたれの傾斜角は「トルソー

角」と呼ばれますが、人間工学的には

15度を境に体圧の分散具合が大きく変

わります。

トルソー角が15度未満の場合、体重の

ほとんどが座面にかかります。

そのため、列車の加減速や走行中の横揺

れに対して姿勢を支えるべく、

腹筋や背筋などの筋肉が常に緊張と緩和

を繰り返し働き続けることになります。

一方、角度を15度以上に傾けると、

上体の体重が背もたれへ効果的に分散さ

れます。

これにより座面にかかる負担が軽減され、

腹筋や背筋を休ませてリラックスした

状態を保てるようになります。


この「15度」のトルソー角を通勤列車

のロングシート配列でいち早く導入した

のが、AGTの「ゆりかもめ」です。

ゆりかもめではトルソー角を15度に

設定するだけでなく、背もたれを

バケット形状にし、高さを肩のあたり

まで伸ばす工夫が施されました。

両肩を左右からしっかり受けることで、

走行時の横揺れによる上体のぶれを防止

し、安定感をさらに高めています。



この「トルソー角15度+肩まで支える

背もたれ」という設計思想は、現在では

ニューシャトル2020系、日暮里・舎人

ライナー330形、アストラムライン

7000系、レオライナーL00系など、

多くのAGT車両へと広がっています。

これらの車両には、乗客の無意識の疲労

を少しでも和らげようとする隠れた

ニーズに人間工学で応えようとする

設計者の取組があったのです。


























































次回のAGTブログもお楽しみに!

コメント


© 2022 AGT研究所

bottom of page