なぜ最新のAGTは、最前列を「車椅子」に開放したのか? ― 「移動」を「楽しさ」に変える都市の知略
- 14 時間前
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AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
なぜ最新のAGTは、最前列を「車椅子」
に開放したのか? ― 「移動」を
「楽しさ」に変える都市の知略
です。
1981年、日本初のAGTとして誕生した
ポートライナーから40余年。
AGTは今、単なる効率的な移動手段から、
「すべての人に優しい都市の風景」
そのものへと進化しています。
その象徴が、2020年に登場した広島の
アストラムライン7000系に見られる、
劇的なユニバーサルデザインの転換です。

かつての車両には、車椅子スペース自体
がほとんど存在しませんでした。
しかし最新の7000系では、なんと
車両の最前部に車椅子利用者の前面展望
スペースを配置しています。

都市の躍動的な景色を、誰もが等しく
楽しめる「特等席」として開放したの
です 。
さらに注目すべきは、中間車両に設け
られた折り畳み式のシートです。

これは単なる予備座席ではありません。
車椅子やベビーカーの介助者が、
利用者のすぐ隣に腰を下ろし、
同じ目線で一息つける場所。
この数センチの配慮が、孤独になりがち
な移動の時間を、豊かなコミュニケーシ
ョンの場へと変えています 。
こうした進化は、単なる設備の充実では
ありません。
かつての「乗れれば良い」という最低限
のバリアフリーから、「誰もが等しく、
街を遊び、景色を楽しめる」という、
一歩進んだ社会の豊かさを示しています。
※(参考:別記事で触れた天井裏の
22mmが「人のための空間」を拓いた
ように、UDの進化もまた「人の尊厳」を
支える設計思想に基づいています 。)
初代車両と比べると、この変化はまさに
隔世の感があります。
最前列から広がる景色を、誰もが笑顔で
共有できること。
AGTの進化に刻まれているのは、
時代とともに磨かれてきた、都市として
の「誠実さ」そのものです。
次にアストラムラインに乗るときは、
ぜひその「最前列」が語るメッセージを
感じてみてください 。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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