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なぜ日暮里・舎人ライナーは「前後の色」を変えたのか? ― 通勤の憂鬱を「鼓舞」と「癒やし」に変える色彩デザイン

  • 6 時間前
  • 読了時間: 2分


AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。


今回取り上げる話題は

なぜ日暮里・舎人ライナーは

「前後の色」を変えたのか?

― 通勤の憂鬱を「鼓舞」と「癒やし」

に変える色彩デザイン

です。


通勤電車のデザインといえば、

車体を貫く一本のストライプが定番です。

しかし、日暮里・舎人ライナーの

「330形」を横から眺めると、

ある奇妙な違いに気づくはずです。

日暮里側の先頭車は鮮やかな

「マゼンダ」、

対する見沼代親水公園側は穏やかな

「グリーン」。

この大胆な非対称のデザインには、

従来の鉄道車両にはなかった、

ある意図が込められています。


マゼンダは活動的な都会を、

グリーンは郊外の安らぎを象徴していま

す。

朝、都心へ向かう日暮里側の扉が

マゼンダなのは、仕事に向かう乗客の

気持ちを「鼓舞」するため。

逆に、夕暮れに郊外へ帰る列車の先頭が

グリーンなのは、

一日の疲れを「癒やす」ためです。

単なる記号的な色分けではなく、

そこには乗客の心拍数や体温にまで

配慮したかのような、

緻密な色彩デザインが施されているので

す。

















従来の鉄道デザインが「両終点間を効率

的に移動させる機械」としての側面を

強調していたのに対し、

330形の試みは一石を投じています。

朝と晩で異なる表情を見せるこの列車は、

インフラが「街の感情」に同期しようと

する挑戦でもあります。

移動という孤独な時間に、色彩を通じて

「いってらっしゃい」「おかえりなさい」

と語りかける。それは、効率第一の都市

交通がたどり着いた、ひとつの提案と

言えるでしょう。












次に330形を見かけたら、

その色を「自分の今の気持ち」と照らし

合わせてみてください。

ストライプをやめ、二つのシンボル

カラーで寄り添う。

そのわずかな配色の違いが、

機械的な移動を人間味あふれる物語に

変えてくれます。

乗客の心に静かに訴えかけるこの

色彩デザインこそが、

これからの都市インフラが目指すべき

ホスタリティの形ではないでしょうか。


次回のAGTブログもお楽しみに!

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