なぜ「ゆりかもめ」では脚を投げ出す人が少ないのか? ― 快適さを科学した「6度の秘密」
- 1 日前
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AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
なぜ「ゆりかもめ」では脚を投げ出す人
が少ないのか? ― 快適さを科学した
「6度の秘密」
です。
通勤電車で、通路に投げ出された脚に
躓きそうになったことはありませんか?
「マナーを守りましょう」という呼びか
けだけでは解決しないこの問題。
実は「ゆりかもめ7300系」には、
言葉を使わずにこの課題を解決する、
驚くべき秘密が隠されています。
その秘密は、通勤車両で初めて採用され
た「G-Fit」というシートの形状にあり
ます。
最大の特徴は、座面の前縁を後ろ側より
「6度」高く設定していることです。
人間は、このわずか6度の傾斜がある
座面で脚を前に投げ出そうとすると、
構造上「踵が浮く」ようになっています。
踵が浮くと座り心地が不安定になるため、
乗客は無意識のうちに踵を自分の方へ
引き寄せ、自然と「行儀のよい姿勢」に
導かれるのです。


これは単なる「姿勢矯正」ではありませ
ん。
脚が通路からはみ出さないことで、
車内には「見えない余白」が生まれます。
混雑時でもスムーズに移動でき、
キャリーバッグも通りやすくなる。
「マナーを強制する」のではなく、
デザインの力で「自然に譲り合える空間」
を創り出す。
これこそが、都市インフラが目指すべき
誠実な解決策です。
座面の微妙な角度一つで、街の空気は
もっと優しくなれる。
この「6度」の傾斜は、乗客の快適さを
守るための緻密な計算の結晶です。
次に「ゆりかもめ」に座るとき、
その足元に込められた「都市の知略」を
ぜひ感じてみてください。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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