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「快適な座り心地は文化の鏡?」──布製シートが消えるとき

  • agtinstitute21
  • 8月1日
  • 読了時間: 2分
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AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。



今回取り上げる話題は、

「快適な座り心地は文化の鏡?」

──布製シートが消えるとき

です。



日本では、電車やバスに乗って布製以外

のシートにお目にかかることはまずあり

ませんが、海外ではそうでないことが

多く面食らうことがあります。


日本の公共交通では、クッション材を

厚手の布「モケット」で包んだ

布製シートが主流ですが、近年は

自動車でも使われる薄手でさらっとした

「トリコット」も使われるようになって

います。

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この布製シート、実は見た目以上に

大事な役割を果たしています。

座ったときに衣服としっかり密着して

滑りにくく、安定した座り心地が得ら

れるのです。

私も一度、革張りの豪華な観光バスに

乗ったことがありますが、つるつると

滑って体に力が入り、かえって疲れて

しまいました。



一方、海外ではFRPやステンレスなど

硬くて冷たい素材のシートが使われて

いることも珍しくありません。

これは、残念ながら器物破損(ヴァンダ

リズム)への対策として、壊されにくい

素材が求められた結果です。

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けれど、乗る人が公共物を大切に扱う

文化が根付いていれば、本来なら座り

心地の良い布製シートを維持できるはず

です。

移動の快適さは、単に設備の性能だけ

でなく、それを使う私たちのマナーや

意識にもかかっている――そう感じた

一件でした。


次回のAGTブログもお楽しみに!

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