2メートルを超える幅広ドア ― 空港の「日常」を街の「日常」へ繋いだ設計思想
- 18 時間前
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AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
2メートルを超える幅広ドア ― 空港の「
日常」を街の「日常」へ繋いだ設計思想
です。
私たちが日本で日々利用する通勤電車の
ドア幅は、1.3mが標準です。
国内のAGT車両に関しても、ワンドア車
が1.3m、ツードア車では1.1mが一般的
です。
しかし、海外のAGTに目を向けると、
そこでは2メートルを超える幅広ドアの
車体が一般的になっています。
シンガポールのセンカン・プンゴル線や
ブキットパンジャン線、
バンコクのゴールドラインなど海外の
AGTのドア幅は2m以上あります。

ドアという「穴」を大きくすればする
ほど、車体の剛性を保つのが困難になる
ジレンマに突き当たります。
事実、ドア幅は2m前後が構造上の限界
とされており、海外のAGTはこの境界線
ギリギリを攻めた設計となっています。
車体強度と引き換えにしてまで手に入れ
たかったのは、一切の停滞を許さない
圧倒的な「流動性」でした。
なぜ、これほどまでに広いドアが必要
だったのでしょうか。
その理由は、海外のAGTが空港向け
APM(Airport People Mover)と
車体設計を共通化しているからです。
APMの使命は、飛行機から一度に降りて
くる「巨大なキャリーケースを持った
群衆」を、スムースにさばくことにあり
ます。
空港では「当たり前」の光景である、
巨大な荷物を持った群衆の流動性。
その「空港の日常」を支える設計思想を
、そのまま都市の日常に持ち込んだのが
海外のAGTです。
広いドアは、旅行者だけでなく、
ベビーカーや車椅子、そして急ぐ通勤客
を等しく受け入れ、駅での停車時間を
最小化するのにつかわれます。
大きな荷物を持った人々をさばく空港の
「当たり前」の機能に、座席をプラスし
て街中へと連れ出したのが、
海外のAGTなのです。
空港の便利さをそのまま街に持ち込む。
そんな工夫が、あの開放的なデザインを
支えています。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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