空の上を駆け抜ける!日暮里・舎人ライナーの立体ルート
- agtinstitute21
- 12月5日
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
空の上を駆け抜ける!日暮里・舎人ライ
ナーの立体ルート
です。
日暮里・舎人ライナーは、まるで
“空の道”を走るような路線です。
その理由は、途中でたくさんの障害物を
乗り越えているから。
わずか9.7kmの路線の中に、常磐線、
京成本線、常磐貨物線の3本の鉄道、
首都高速中央環状線と環状7号線江北
陸橋の2本の高架道路、そして隅田川と
荒川という2つの一級河川と全部で7か所
を眼下に見下ろす高架軌道となっていま
す。


急坂は20‰が2か所、30‰が5か所、
35‰が1か所、さらに最急勾配50‰が
1か所。
首都高速を越える部分では、
地上12mから28mの高さにまで上がり、
ライナーの車窓からは都心を一望できま
す。


坂道に強いのは、ゴムタイヤで走る
新交通システム(AGT)ならではの特徴。
鉄のレールと車輪では難しい急勾配も、
スムーズに登ることができます。
このしくみのおかげで、川や道路、
鉄道をまたぐ立体的なルートが実現しま
した。
このルートが完成するまでには、
さらに都電荒川線や明治通りの上を
またぐ橋の設置など、数多くの難工事が
必要でした。

しかし、それらの「越えねばならない
もの」があったからこそ、現在のダイナ
ミックな高架線が生まれたとも言えます。
私たちが何気なく乗っている
日暮里・舎人ライナー。
実は、東京の街の上を自在に駆け抜ける
“立体交通”の代表選手なのです。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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