消えたゆりかもめのプラグドア
- agtinstitute21
- 4月18日
- 読了時間: 2分
更新日:4月26日

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
消えたゆりかもめのプラグドア
です。
皆さんは、乗っている電車のドアが
故障して開かなくなったら…と
想像したことがありますか?
日本の鉄道ではドアの信頼性が非常に
高いため、そうしたトラブルに遭遇する
ことはほとんどないでしょう。
しかし、もし無人運転の列車でドアが
開かなかったら? 運転士も車掌も
いないため、復旧には時間がかかり、
全列車が止まってしまう可能性もあり
ます。
かつて、東京・お台場を走るゆりかもめ
では、初期の7000系(3次車まで)の
18編成に「プラグドア」が採用されて
いました。
プラグドアとは、いったん車両の外側へ
スライドしてから開閉する仕組みのドア
で、閉まると外壁と一体化し、見た目も
スタイリッシュ。 観光バスやLRT
(次世代型路面電車)では今でもよく
使われています。

ところが、このプラグドアの故障が
多発。荷重や温度変化による
ごくわずかな車体の歪がドアの開閉に
影響するためだそうです。
そのため、次の7200系からは、
よりシンプルな構造の外吊り式ドアへと
変更されました。

その後に開業した日暮里・舎人ライナー
でも、プラグドアが復活することは
ありませんでした。

バスやLRTなら、ドアが開かなくなって
も運転士が手で押したり引いたりする
ことで対応できるかもしれません。
しかし、無人運転のAGTでは
それができません。
だからこそ、AGTのドアには極めて高い
信頼性が求められるのです。
「ゆりかもめのプラグドア」は、
AGTの過酷な現実を私たちに教えて
くれたのかもしれません。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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