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なぜ「ゆりかもめ」は、芝浦ふ頭で大きな円を描くのか? ― 30mを登るための、対照的な二つの解決策

  • 8 時間前
  • 読了時間: 2分


AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。


今回取り上げる話題は

なぜ「ゆりかもめ」は、芝浦ふ頭で大き

な円を描くのか? ― 30mを登るための

、対照的な二つの解決策

です。


レインボーブリッジをゆりかもめで渡る

際、左右で全く景色が異なることに

気づいていますか?

お台場側は「600mの真っ直ぐな坂」で

すが、新橋側(芝浦ふ頭)は「巨大な

ループ」を描いています。

同じ30mの高低差を克服するために、

なぜこれほど対照的な姿をしているのか。

そこには、限られた都市のスペースを

いかに有効活用するかという、現実的な

設計上の判断がありました。














お台場側は、50‰(1000mで50m登る

勾配)という急坂を直線で登り切ります。

これに対し、土地に余裕のない芝浦側で

採用されたのが、直径270mのループで

す。

「急カーブに強い」というAGTの特性を

活かすことで、お台場側の約半分の

専有面積で、同じ高さを昇降しています。

























既存の建物を壊さず、道路や港湾機能を

維持したまま線路を通すための、機能的

な選択だったのです。


そもそも、なぜこれほど高い場所

(桁下60m)まで登る必要があった

のでしょうか。

それは、かつての世界最大級の客船、

クイーンエリザベス二世号などを橋の

下に通すためでした。

船を通すために橋を高くし、その高い

橋に接続するためにループを作る。

当時の最先端のニーズに合わせた設計で

したが、皮肉にも現代のクルーズ船は

さらに巨大化し、60mの高さでも

くぐれないものが増えています。


その結果、橋の外側に

「東京国際クルーズターミナル駅」と

いう新しい拠点が作られましたが、

大型船が接岸しない日は、静かな風景が

広がっています。













橋をくぐるために作られたループと、

橋をくぐれなくなった現代の巨大船。

この景色は、インフラがその時々の

最適解を求めて形を変え、時代の変化を

受け止め続けてきた跡でもあります。

次にこの円を通るとき、足元の曲線に

刻まれた都市の歴史を感じてみてくださ

い。


次回のAGTブログもお楽しみに!

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