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AGTの車両長はなぜ短い?

  • agtinstitute21
  • 2024年5月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年5月9日



AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。


今回取り上げる話題は、

AGTの車両長はなぜ短い?

です。


AGTは、戦後の高度成長に伴って酷さを 増した道路の渋滞対策として考案された システムです。


AGTの高架軌道は、自動車道路の

中央分離帯に柱を立てて、その上に 高架橋を載せてつくります。


渋滞する道路の車線を減らさず、

道路の上の空間を有効に利用するという コンセプトです。


自動車道の交差点で軌道の向きを90度 変えるには、軌道のカーブの曲率半径を 30mより小さくする必要があります。


30mより大きくなると、軌道の内側が 交差点周りの敷地内に入り込み、 建物に影響が出てしまいます。


そのため、AGTの車両は、

最小回転半径30mを曲がれるように 車両の長さを8.5m以下に抑えています。


日暮里・舎人ライナーの日暮里駅

出入り口付近、ポートライナーの 三宮駅出入り口付近に半径30mカーブの 軌道を見ることができます。

二つの写真からわかるように、 どちらも交差点上の高架軌道の内側に 大きなビルが建っています。 カーブ半径が30mより大きくなると、 ビルの位置を後ろにセットバックさせる 必要が出てきます。


AGTは車両の長さを短くすることで、 建物に影響を与えずに道路上に路線を 建設できるようにしたシステムなのです。

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