限られた都市空間の有効利用を支えるAGTの登坂力
- agtinstitute21
- 5月30日
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
限られた都市空間の有効利用を支える
AGTの登坂力
です。
ゴムタイヤで走るAGTは、一般的な鉄道
の約2倍にあたる60パーミルの急坂を
上り下りできるシステムです。
60パーミルとは、1m走行するごとに
6㎝高くなる勾配で、例えば長さ10mの
バスの後端が0㎝、前端が高さ60㎝の
スロープに置かれていることを想像して
みてください。
かなりの急坂であることがお分かりいた
だけると思います。
AGTの本線でも、ニューシャトル
(埼玉県)の59パーミル、
六甲ライナー(神戸)で58パーミル、
ポートライナー(神戸)やゆりかもめ
(東京)、日暮里・舎人ライナー
(東京)も50パーミルの急坂をもつ
路線が目白押しです。
鉄道や高速道路を跨いだり潜ったりする
ため、こうした急勾配に強いAGTの特性
が生かされています。

さらに、現在計画中のアストラムライン
延伸区間(広島)には65パーミルと
いう、国内最高クラスの急坂が計画され
ています。
地上の車両基地と高架軌道を結ぶ引き
込み線には、ゆりかもめや日暮里・舎人
ライナーなどで60パーミルを超える
区間が存在し、特に日暮里・舎人ライ
ナーの引き込み線は65パーミルと
国内AGT最急勾配を誇ります。

都市の立体的な交通網を支えるAGT。
限られた都市空間の有効利用のため、
その登坂力が大いに役立っています。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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