縦の握り棒は語る、混雑と高齢化に向き合う通勤車両の工夫
- agtinstitute21
- 1 日前
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回とり上げる話題は、
縦の握り棒は語る、混雑と高齢化に
向き合う通勤車両の工夫
です。
最近、新しい通勤車両に乗ると、
ふと気づくことがあります。
それは、縦の握り棒が増えてきたことで
す。
これまで、ロングシートの端には
袖仕切に加えて縦の握り棒が設置され、
お年寄りが座席とドアの間を移動する
際の支えになっていました。
これは、安全性の向上に一役買って
います。
しかし最近では、それだけでなく
ロングシートの中間部分にも縦の握り棒
が増えてきました。
最初は1本だったのが、今では2本が
主流になっています。
なぜ、増えているのでしょうか?

縦の握り棒は、吊り手よりも握りやすく
、特にお年寄りにとって立ち座りの
補助になります。そのため、車両端の
3席しかない優先席にも、縦の握り棒が
設置されるようになっています。
また、混雑時にもつかまりやすく、
安定して立てるメリットがあります。
理想的には、2席に1本の割合で配置す
れば、どの席に座っても立ち座りが
しやすくなるでしょう。
こうした利用者目線の改良は、
乗客サービスの向上につながります。

このような変化は、一般的な通勤車両
だけでなく、AGTの車両にも広がって
います。その代表的な車両が
日暮里・舎人ライナーの330形です。

この車両では、写真左側の3人掛け
シートには、前掲のE233系の優先席と
同じ縦の握り棒が配置されています。
写真右側の2人掛けシートには、
機器ボックスに短い握り棒が斜めに取り
付けられ、高齢者の立ち座りを補助する
工夫がされています。

AGTの車両はコンパクトであるぶん、
細かな配慮が求められます。
次に乗る機会があれば、どんな工夫が
されているか観察してみるのも面白い
かもしれません。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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