横吹き出しのゆりかもめのダクト空調
- agtinstitute21
- 2023年8月4日
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AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
横吹き出しのゆりかもめのダクト空調
です。
夏、車内に入ると天井から ひんやりとした冷気が降ってきて、 ほっと一息つくことがあります。
ゆりかもめや日暮里・舎人ライナーの ツードア車両を除く AGT 車両は、 中央にドアが一つあるタイプなので、 車両の両端に設置されたエアコンから 吹き出された冷風が中央のドア付近の 一番混雑するエリアで合流して下に 落ちるようになっていました。 ところが、ゆりかもめの第一世代の 車両は、ツードアタイプでしたが、 空調はワンドアと同じ両端から冷風を 飛ばす方式でした。 車両中央がドア前でなく、座席になって いたので、中央の座席に座った乗客から 寒すぎるというクレームが多く寄せられ ていました。

ゆりかもめの第2世代車両7300系、 7500系は、両端吹き出し方式から、 ダクト方式に変え、車内に均等に冷気が 配られるようにしました。 それまで鉄道車両に比べAGTの天井は 低いからダクト方式の採用は無理と思わ れていましたが、冷風の吹き出し方向を 真下から斜め横にして、冷風が乗客に 直接当たらないようにしました。
このような工夫によって快適な車内環境 を実現し、その後このダクト方式は、 日暮里・舎人ライナー330形に、 さらにワンドアのアストラム7000系 車両にも採用されるようになっています。

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