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ロープからガラスへ--荷棚の進化小史

  • agtinstitute21
  • 6月6日
  • 読了時間: 2分


AGT研究所の増川です。

AGTブログへ、ようこそ。


今回取り上げる話題は、

ロープからガラスへ――荷棚の進化小史

です。



鉄道博物館を訪れると、時が止まった

ような木製の古い車両に出会えます。

中に入って見上げると、天井近くに太い

ロープを編んだ緑色の網棚が目に入り、

木のぬくもりと相まって、なんとも

レトロな雰囲気を醸し出しています。




やがて時代は進み、ロープは金属製の

網に取って代わられます。

さらに、太いステンレスパイプを

等間隔で並べた構造が登場し、

「網棚」という名前も「荷棚」へと

変わっていきました。

名称が変わっても、忘れ物や不審物を

見つけやすくするため、「隙間がある

こと」は一貫して守られてきました。



その後、アルミの板を使ったプレート式

の荷棚が登場。抜き穴を設ける工夫は

されたものの、平面構造では視認性が

やや劣り、忘れ物の発見が難しいという

課題が残りました。



そこで登場したのが「ガラスの荷棚」

です。

最近のAGT車両では、強化ガラスを

使った透明な荷棚が増えてきています。

ゆりかもめ7300系がその先駆けで、

現在では多くの新型車両に採用されて

います。



「ガラスって割れないの?」と驚かれる

かもしれませんが、使用されているのは

耐久性に優れた強化ガラス。

中身が透けて見えるため忘れ物の確認が

しやすく、車内の開放感を損なうことも

ありません。

何気なく見上げる荷棚にも、

こんな進化の歴史があるのです。

次にAGTに乗る機会があれば、ぜひ

「ガラスの荷棚」にも注目してみて

ください。


次回のAGTブログもお楽しみに!

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