プラットホームとの段差が小さいAGT
- agtinstitute21
- 2023年5月5日
- 読了時間: 2分

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は
プラットホームとの段差が小さいAGT
です。
皆さんは、駅で車椅子利用者の乗降の
ために駅員が渡り板をセットする様子を
ご覧になったことがあると思います。
鉄道車両におけるプラットホームと 車両の段差は 20 ミリが車椅子利用者が
自力で乗降できる目安とされています。
現在の通勤車両は、乗客数によって 床の高さが上がったり沈んだりするのを 空気バネの圧力を変化させて一定に保つ 機構が設置されています。
鉄道車両では、レールや車輪の摩耗に
よって、4年毎の検査の間に数十ミリの
高さの変化が生じるのに対し、AGTの 場合、タイヤの摩耗によって生じる 10~13ミリの変化は、毎年タイヤ交換 によってリセットされるので、 鉄道車両に比べ段差の変動は僅かです。
AGT の一種で空港のターミナル間移動 に用いられる APM は、キャリーバッグ を持った旅行客の利用を前提として いますので、米国では段差を半インチ(12.7ミリ)以下にするように制御さ
れており、写真に見るように殆ど
フラットです。 そのため車椅子利用者が乗降する場合の
駅務員のアシストは省略されています。

同じ全自動無人運転の AGT もAPMと
同じ制御機構になっていますので、
段差を常に20ミリ以下に保つことが
可能です。
段差の縮小が、車椅子利用者の外出頻度
を増やすお役に立てたら嬉しいですね。
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