シートの形状とマナーの関係
- agtinstitute21
- 2024年8月9日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年8月9日

AGT研究所の増川です。
AGTブログへ、ようこそ。
今回取り上げる話題は、
シートの形状とマナーの関係
です。
長い間、小学校の椅子は四角い座面と
垂直な背もたれが定番でした。
同様に、通勤電車のシートも小学校の
椅子を横に並べたような奥行きが短く、
背もたれが垂直になっていました。
電車の場合、この形状には問題がありま
す。
座面の奥行きが短いため、座った際に
太腿の半分くらいしか支えられず、
自然と脚が開きやすくなります。
この姿勢は隣の人に迷惑をかける原因と
なります。
また、背もたれが垂直だと、
上体の安定を保つために浅く座る傾向が
強まり、さらに脚が開きやすくなり、
通路側に出てきます。
特にAGTやリニア地下鉄のような
車両幅が狭い交通システムでは、
この問題が顕著でした。
しかし、2014年に登場したゆりかもめ
7300系では、画期的なシートデザイン
が導入されました。
この新しいシートは、膝の裏まで達する
深い奥行きと、15度後ろに傾斜した
背もたれを特徴としています。

このデザインにより、深く腰掛けること
が可能になり、体がしっかりホールド
されます。脚を開いたり通路側に出す
ことがなくなり、隣の人に迷惑をかける
ことが少なくなりました。
シートの形状がもたらす影響は、
単なる快適性の問題にとどまらず、
公共の場でのマナー向上にも寄与する
ことが明かになったのです。
次回のAGTブログもお楽しみに!
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